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2012年11月10日版

特別加入・事務組合のおすすめ/社長・会長も労災保険が受けられます!! 個人事業主も加入できますよ。
  • @基本理念の構造
  • A社是と経営理念
  • B付加価値とは何か
  • Cブランド戦略
  • D商標登録

@基本理念の構造

ぜひ、社是と経営理念を作りたいが、その違いから教えて欲しい。

社是は、その会社の根本理念を示したものであり、経営理念は、会社の達成すべき使命やビジョンを示したものです。

近年は、これらを基本理念として、再確立しようとする動きが見られます。社是でなく社訓を大事にし、社員の厳守すべき規範としている会社もあります。基本理念の構造を参考までに図示しました。

貴社の基本理念が、会社の使命と志を明確にし、日々の活動の指針となれば成功ですね。

○社是社訓例

和して向上
日々感謝

◯基本理念の構造

A社是と経営理念

社是や経営理念もさまざまですが、中小企業のいい事例を紹介いただけませんか?

地方都市にある食品問屋で、力強い成長を遂げている会社の経営理念を紹介します。

○社是

「挑戦」「向上」「努力」「謙虚」

○経営理念
  • @我社を取り巻くあらゆる人々の為に我社は永遠に成長発展します。
  • @仕事を通じて全従業員の物心両面の幸せを追求します。
  • @地域産業の発展と活性化に貢献し、地域に必要とされる会社を目指します。
○経営方針
  1. お客様の満足を我々の原点とします。
  2. 働きがいと生きがいのある会社を目指し、社員満足度をより高めていきます。
  3. 誠実な対応・迅速な対応・安全な商品の安定供給でお客様に貢献します
  4. 従業員一人一人が経営のパートナーであり、社員の創造性と自主性を尊重した経営を行います。
  5. 仕事を通じて人として善き人格を形成します。

会社設立60年。15年連続増収増益。社員27人が一致団結。完全無借金のいい事例です。

B付加価値とは何か

そもそも付加価値とは何をいうのでしょう。簡単に説明いただけませんか?

付加価値とは、社員の本当の稼ぎ高のことです。業界によって多少言い方が違いますが、次のような使い方が普通です。

(1)製造業
社内加工高
(2)卸・小売・サービス業
粗利(売買差益)
(3)建設業
完成加工高

左の図表に付加価値の構造図を参考までに示しています。この構造図は、製造業の平均的なものです。売上から外部への支払額(外部購入価値@AB)を引いた残りのAが、付加価値であり、本当の稼ぎ高となります。  

この付加価値を社員数で割ったものが、一人当りの生産高となります。人件費Bで割ったものが単位生産性です。

Cブランド戦略

県外に出ている営業マンが知名度の無さを嘆きます。知名度を上げるいい方法がありませんか?

知名度を上げる特効薬がないかとよく尋ねられます。知名度の有無は、多くの営業マンが悩まされるところです。

過日、都内のある料理店で反省会を開催。

ざる豆腐が出てきます。「おいしいネ。どこのモノ?」と尋ねると、「唐津の川島豆腐店で今朝作ったものを空輸してきたんです」と店長は自慢気です。「この焼き鳥もおいしいネ。どこの?」「みつせ鶏の上モノです。」とこれも、自信満々。(みつせ鶏も佐賀県産です。)

豆腐にも焼き鳥にも、ラベルはついていません。でも立派なブランド品になっています。たとえ同じものでも、付加価値がついて高く売れます。

知名度アップ作戦の第一歩として、商標登録をお勧めしています。商品名か会社名が候補に上ります。できれば、CIプロジェクトを立ち上げるのがよいですね。CIプロジェクトで、将来の会社づくりをしっかり話し合えると一歩前進です。

(CI=コーポレート・アイデンティティのことで、企業イメージのことを云います。)

D商標登録

これから新しく商標登録を検討したいが、どんな手続きが必要ですか?

商品名を売り込むか、社名を売り込むか、その狙いを絞ることから始めます。

一度登録すると、法的に保護されますので、他人が同じ名称(商標)を使用することができません。インパクトがあり、かつ、個性的で、一貫して育てていける名称をリストアップします。

1.類似商標の調査
候補が決まれば、類似商標の有無を調査します。
2.登録申請
特許庁に申請します。
3.有効期間
登録日から10年間。更新でき半永久の権利です。

これらは、弁理士事務所でお世話しています。

これら一連の流れをお金をかけずにやる場合と、少々予算を掛けても、いいものに仕上げることもおすすめです。ロゴマーク(図案)化した時の完成度を十分に点検してみます。

(1)訴求力、(2)視認性、(3)斬新性、(4)好感度、(5)目的性、(6)永遠性、(7)発展性、(8)デザイン性、(9)カラーイメージ、(10)国際性

(ちなみに『賃金総研』も、平成3年の手づくりの登録商標です。)

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