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2025年3月10日版
2025年の賃上げ対策
ベア=加給の処理が大切です。
今年の春闘では、労働組合の賃上げ要求の方針が、固まってきたようです。大幅なベア要求が今年の特徴です。ベア=加給をどう配分するか?人事政策の是非を左右することになりそうです。
当社 賃金総研のモデルで説明します。
1,定期昇給=給与制度維持のため、平均5号昇給を基本としています。
(例)3等級の場合 号差金額870円 × 5号 = 4,350円・・・・・・A
2,ベースアップ=本給表の底上げ(水準改定)で賃金表全体の水準を引上げます。
(例)10,000円の加給・・・・・・B
- (1)定額加給
- ベア10,000円をそのまま本給表の改定として適用します。各等級の1号に10,000円を加算します。初任給が10,000円改定されます。・・・a
- (2)定率加給
- ベア10,000円は、各人本給(平均=200,000円)の5%に相当します。
1等級1号 … 160,000円 × 5% = 8,000円アップ
7等級1号 … 310,960円 × 5% = 15,548円アップ
初任給は、次のとおりアップします。
高卒で160,000円 × 5% = 8,000円アップ
大卒で175,240円 × 5% = 8,762円アップ・・・b
定額で10,000円ベースアップする場合と定率5%でベースアップするのでは、初任給にかなり違いが出ます。
自社で、ベア=加給をどう配分するか研究してみて下さい。
◎連絡先
株式会社 賃金システム総合研究所
賃金総研 社会保険労務士法人
Mail:css@chinginsoken.co.jp
TEL(082)233-8845 (03)5775-0322
― CSS(C)賃金総研 ―
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